魁桜
先生はノックもせずにドアを開けて、緩く挨拶をしていた。
「え、真城さん!?」
「どーしたんすか急に!」
…え?真城“さん”?
みんな何で敬語なの?
こいつ、一体……。
「いやぁ、改装終わったら来てみようって思ってたんだけど、いろいろ忙しくてさぁ〜?」
「連絡入れたらもう少し綺麗にしたんですけど…」
「いやいや。ジューブン綺麗よ?」
そう言ってにこりと笑う真城先生。
辺りをキョロキョロと見渡してから、ソファーに座った。
「何してーんの?」