魁桜
隙あれば殴ってやりたいけど、ここでは不利過ぎる。
つーか殴ったら絶対隼人がキレるね。
『帰りますけど何か文句でも?』
「送ってあげようか」
『絶っっ対イヤッ!!!』
“バタンッ!!”と思い切りドアを閉めて、幹部部屋を出た。
ムカつくムカつくムカつく!!
なんなんだよあいつ!
何であんな……って、
あたし、何でこんなにイラついてんだ?
あいつが、変な奴だから?
それとも先生だから?
ここの先代だから?
危ない、って感じたからか?
『……』
頭をガシガシと掻いて下に行った。