魁桜
後ろから気持ち悪い殺気を感じるけど、別にどうこう騒ぐほどのモンじゃなかった。
『殺したいなら殺せば?まぁ…あんたにそんな勇気があるならの話だけど』
ふっと鼻で笑うと、徐々に首を絞められる。
「真城さん!」
「…なーんてね」
そう言って首から手を放した。
…もう片方の手も離せよ…。
「本気で殺すワケないじゃん。俺、犯罪だけは犯したくないしね」
『…刑務所入って一生出てくんな』
「あはは、キミの毒舌聞けなくなるのはやだなぁ」
『キモい。近寄んな。てか離せや』