魁桜
てかその体制のままかお前。
別にいいんだけどさ。
さりげに俺が腰に手ぇ置いたの気付いてる?
『琴音はどこでも寝るから安心してね』
「ああ、うん…」
微かに稚里が笑ったように聞こえた。
『隼人が琴音に合わないって言ってるワケじゃないよ』
「じゃあ、どういう…?」
『…こと、男嫌いでしょ?だから“恋”とか“愛”とか全然分からない。』
「……」
確かに。今までずっと男に怯えて生きてきたしな…。
『あたしが思うにね?ことも、隼人の事好きなんだと思う』