魁桜


「顔真っ赤」

『う、うるさいな!!』



張本人が笑うな!誰のせいだ誰の!!



「んな怒んなって。な…?」

『“な”じゃない…―――』



それは、たった数時間前にされた感触と同じもので。

…でも、不思議と嫌じゃなくて。

それを受け入れてる自分がいた。

真城にされたキスなんかより、暁斗にされたキスの方が何倍もいい…。

……ってあたしは変態かっ!?



「…これは消毒な」

『消毒…?』



暁斗は何も言わずにまたあたしにキスをした。

でもさっきの触れるだけとは違う。



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