魁桜
『……』
あたしはガタッと立ち上がり、厨房に向かった。
「稚里?」
『ちよさぁん』
見えない位置でタバコを吹かしているちよさんに声を掛けた。
「…何かしらー?」
『ふふ、ちょっと!』
可愛らしく言ってみたけど全然可愛くない。
むしろ吐き気がする。
「裏いらっしゃい」
『え、こっからー?』
「ついでに買い物手伝って♪」
『……しょうがないなぁ♪』
ふざけんなコノヤロー。買い物とかめんどくさい!
まぁ…仕方ないか。