魁桜
ちよさんは苦笑いして、タバコを砂に埋めた。
おい…警官がポイ捨てしたぞ……。
「内緒ね♪」
『はぁ…』
「まっ、とりあえずは様子見ね。生かすも殺すも、全てあんた次第よ」
ポン、と頭に手を置いてあたしの横を通り過ぎる。
………ん?
「稚里…」
『!?』
周りを見たら、いかつい顔したオニーサンたちがたくさんいた。
さっきの何か引き摺る音がしたのは、鉄パイプだったか……。
「ドーモ。鬼姫さん?」
「あん時は世話んなったなぁ?」
……コイツら。