小さな幸せ
「どうして…」


夏川くんは 書き終えた紙を私に握らせた。


「傷ついてる女 ほっとけるわけねぇだろ」


夏川くんはそう言って 私を立ち上がらせてくれた。



そして 一緒に教室を出た。





これが 彼との…夏川優位との出逢いだった――


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