小さな幸せ
「あなた…?通報してくれたのは」


「あ…はい」


え…夏川くんなの!?


「う…そ」


「本当にご迷惑をおかけしました…ありがとう」

「いえ!そんな…」


夏川くんはお母さんの背中をさすっている。


「あの…お母さん 東嶺さんと2人にしてもらえますか?」


「あっ…どうぞ」


お母さんは カバンを持って

「ちゃんとお礼言ってね」

と言い残して 病室をあとにした。



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