深夜2時~出会った君の正体~
今夜も喧嘩してあの公園にいる。
夜風に吹かれて、タバコをふかした。
「またタバコ?」
「…大和」
「おう?未成年は、喫煙禁止ですよ~?」
「もう来ないと思ってた」
「そんなことないよ?」
「探してる人見つかったの?」
「候補は、いたかも?」
「なにそれ?意味わかんない」
「音羽は、彼氏いないの?」
「いない」
「友達と遊んだりしないの?」
「友達も彼氏もいないよ」
私と関わりたい人なんていない。
もう、そんなこと諦めた。
「ねぇ、音羽」
「なに?」
「俺の探してる人になってくれない?」
「私、大和のこと助けられないよ?」
「音羽なら出来る!」
そんなこと言われても…。
私よくわかんないし。
「俺のことを信じてくれれば、出来るんだ」
「そんな信じられないことなの?」
「そうだよ」
そして、大和は訳のわからないことを話し始めた。