恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
ふと、
ほのかのシャンプーのかおりがした。

まあ同じシャンプーを使っている人がいるのかな?

ボクは
ほのかが近くにいるような気分になりたくて
そのまま目を閉じた。

ほのかではない、
ほのかのかおりに酔っていた。


ボクは事故のあと、
ほのかと話しさえしなかった。
こんな姿見られて
嫌われるのがコワカッタから。


ボクがほのかを勝手に疑って
恥ずかしいくらいのヤキモチから
イライラしておこした事故でこうなった。


天罰だと思っている!


ボクだけをみていてくれた
ほのかを信じていなかったのだから…。


ほのかが
隣にいるみたいに感じる。

ほのかは
いないのに今すぐ抱きしめたくて

ほのかに
触れたくって…

ボクの目から
涙がこぼれていた。


ボクの頬に優しい風が吹いた。

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