恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
おでこをスリスリしていると


「 どうしたの、その顔? 」


倫子の心配してるんだか
呆れてるんだかって声に


「 えっと…
壁にぶつかって… 」


「 ぶつかったにしては、
顔がニヤついてますけどねぇ。
何かあった? 」


へ?
かなり痛いのに…

私ニヤついてます!って
それは…
まだナイショですけどね。


「 あまりの恥ずかしさに
笑うしかなかったからね。
それでじゃない? 」


倫子の怪しいって言いたそうな顔も
とりあえず笑って流しておいた。


自分のデスクについた。

おでこを打ったから
明日病院に行こうかな?
なんて考えながら、おでこを触っていた。



あの、
優しい声…
また聞きたいなぁ。
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