恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
ドアのカギをしめて
大きく深呼吸して
息を整えて歩き出した。

あの車が、
青葉さんじゃなかったら?
と考えながらも…
あのかっこいい青い車まで、
あと20歩くらいなのに…
それ以上近づくことが出来なくって、
だっとさぁ緊張して足が動かない。


青い車のドアが開いて


「 ほのかちゃん! 」


青葉さんの声がして
さわやかな笑顔。
その姿に胸きゅん!しちゃって、
さらに動けなくなっていた。


「 ほのかちゃん!
どうぞ乗って!! 」


こんなかっこいい車触ったことないし、
もちろん乗ったこともない。

ドキドキしながら
サイドシートに座ったら
ドアを閉めてくれた。


あっ!
パパがママにしてることだぁ。
なんか同じで嬉しい。


もう、
座っていてもソワソワしてしまうし。

さらに
この青葉さんとの距離。

あまりにも近すぎませんか?
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