恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
仕事に入った私の顔をみて


「 好きな男からメールきたんかい? 」


聖菜先輩が小声で囁いていたから
私は小さくピースをしてみせた。

それをみて微笑んでくれた。



好きな人がいるってだけで、
いろんなことが楽しく思えてくる。

女の子なら誰もが経験していると思う

恋の魔法!
私にも魔法が使えるようになったみたい。



水曜日
今日青葉さんが戻ってくる日。

やっぱり一人の電車は寂しいよ。
早く帰ってきてほしいよ。


[ ほのかちゃん!
今日帰るからね。
今夜会えるかな?
自宅近くまで行くけど…
あまり遅くなるなら日にちかえるけど…。
いいかな? ]


私は一応
スケジュール帳を確認してから



[ 今夜は予定ないので大丈夫ですよ。
青葉さん疲れてないですか?
心配です。
メール待ってますね。 ]


私は
静かに携帯を閉じた。


また大好きな人からのメールがくるのを待って。
< 55 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop