恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの？

青葉さんに会えるかもしれない今夜。

ちょっとした残業があって６時すぎに退社した。

早く帰宅しなくっちゃ…って気持ちが私の足どりを早くさせていた。



自宅の最寄り駅
急いでいる私の肩をたたく人がいる。

ちょっと迷惑そうな顔してるかも？
振り返ると…



「 パパ!! 」


私を見つけたのが嬉しいのか？
にかにかしている。


「 今日は早く終わってね。
ほのか一緒に歩いて帰らないか？ 」


歩いても３０分くらいだけど、
早く帰宅したい私はシブっていたけど…
パパの誘いを断る理由もないし


「 バスじゃなくて歩いて帰るの？
いいけど…
どうして？ 」


パパは笑いながら歩き出した。
バス停を通りすぎ人が減っていく…
寂しい感じになっていく。


「 ほのかと最近ゆっくり話しないからさ。
ゆっくり話したいなぁと思ってね。 」


その笑顔が
小さいころから大好きなパパの笑顔で

そう言えば、
かおりちゃんの結婚とかあってバタバタして話してなかったなぁと考えていた。