恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの？

「 ほのか、
最近可愛くなって…
なんか楽しそうだよね？
いいことあったのかな？って聞きたかったんだ。 」


私は笑って、
まあ誤魔化すように笑ってパパの顔を見ていた。


「 ほのかにさ、
好きな人…
彼氏とか出来たのかな？ってね。
パパのカン？とかね。 」


私はパパの左腕にしがみついて


「 まだね
彼氏とかではないけど…
大好きな男性はいるよ。
でもね、
だから、
まだパパに紹介できる関係じゃないからね。 」


自分で言ったあと
青葉さんと私って何かな？

友達だよね？
私の片思いなんだもん。


「 ほのかが俺たちに話せるようになったら、
ちゃんとパパに教えてくれよ。 」


「 もちろんだよ。 」


そのまま私は左腕にしがみつきながら家まで歩いた。

久しぶりにパパと二人きりで話をした
この時間嬉しかった。


自宅まであと５分くらいのところでパパは立ち止まり


「 ほのか…
瑠香には今の話をナイショにして！
いいね？ 」


「 なんで？
ママにナイショにするの？ 」


私の不思議そうな顔に
パパは笑いながら


「 瑠香は
ほのかが大好きだからだよ。 」


ママ…
瑠香ちゃんは
ほのかのことよりパパが大好きだから
心配いらないとおもうけどなぁ。