恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
今日が
かおりちゃんと通勤する最後の日になった。

まだ家にいるけど…
いつも幼稚園から一緒だっからね。
正直なところ不安で不安で…
明日から私は、
どう生きていけばいいの?というくらい不安なのです。

パパにもママにも、
もちろんかおりちゃんにもナイショだよ。


「 ほのか!
今日は約束あるからムリだけど、
明日2人で夜食事しない?
2人でなんてしたことないし…いいかな? 」


この混んでいる電車の中
次に私が降りる駅というところで言われた。


「 うん!
かおりちゃんとデートだね。
わかった。
今夜…会えないかな?
かおりちゃんが決めていいからね。
おまかせします。
楽しみにしてるね。
行ってきます! 」


私はムリして笑ってみせた。
かおりちゃんをのせた電車を笑顔で見送った。


急に独りぼっちにされた気分。
私どれだけ
かおりちゃんに甘えて生きてきたんだろうね。

自分に気合いを入れるように頬を叩いた。
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