恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
付き合いだして2年が過ぎた。



今日は
ほのかの家に招待された。


「 うわぁぁぁ!!!
緊張するよぉ!!!! 」


一人きりの車内で思わず叫んでいる、ボク。


ほのかの家
二階のほのかの部屋を見上げて
大きく深呼吸…!


ピンポーン!!

押す手が震えていた。


パタパタと走ってくる足音。
それがほのかだってわかった。


ドアが開いた瞬間
にこっとしている二つの顔。
どことなく似ている二人。


「 いらっしゃい!
どうぞ! 」


「 どうど! 」


ほのかが抱っこしている男の子。


「 春哉( しゅんや )って名前です。
かおりちゃんの子供です。 」


「 にぃに、抱っこ! 」


初めて会ったのに
ボクに抱っこしてと求めてくる。

しかも
ほのかの腕から落ちそうになっている。


「 春哉くん、おいで! 」


抱っこをした。
春哉くんを抱っこしながら
自分にもこんな小さな重さを感じる時がくるね。


「 人見知りするのに、
不思議だなぁ。 」


ほのかは、
ボクに抱かれている春哉くんの
頭をなでなでしていた。
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