恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
ボク女の子みたいに
早く金曜日にならないかなって
いつでも考えている。


やっと金曜日なのに…
なのに…
ボク、残業。


[ ほのか…
ごめん、遅くなる。
なるべく早く行くから
カギしっかり閉めていてね。 ]


[ わかった。
気を付けて来てね。 ]


自分のマンションに戻り
洋服をスーツケースに入れ

ほのかの家まで車を飛ばした。

明日休みだけど
もう9時過ぎてしまった。

ピンポーン!!


と鳴らしたけど、
携帯を鳴らした。


「 純平さん、
今どこにいるの? 」


「 今ほのかの家でチャイム鳴らしたよ。
車をガレージに入れていいかな? 」


「 いいよ。
今下に行くね。 」


車をガレージに入れながら、
もうドキドキが止まらなくって
ハンドル握っている手が震えているよ。


「 純平さん、おかえりなさい。
お疲れ様でした。 」


スーツケースを車から出している
ボクに声をかけてくれた。


「 ただいま。 」


なんか、
くすぐったい気持ち。

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