恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
ボクの声に驚いて
拾った本をまた落としていた。


「 純平さん、
今日は休み? 」


いつもと変わらない
ほのかスマイルでボクを見てくれる。


「 ごめんなさい。
今日は、これから行かなきゃいけないところがあって…
また夜メールするね。 」


ボクに手を振って
紙袋を大切に抱えて足早に歩き出した。



ほのかの後ろ姿を見えなくなるまで見ていた。


明日、紺野に聞くかな?

でも、ほのかとの接点は何?
どこにあるか気になっていた。
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