初雪恋〜あの日をもう一度君と〜
謎のメール
そんな会話をしていると、いつの間にか家の前へと着いていた。
「もう、着いちゃったんだ…」
「良かったな、無事に帰って来れて」
「うん…」
帰りたくないな…
「真白?」
「帰りたくない…」
つい、本音が出てしまった。
こんなの、雪君に迷惑なだけなのに…
でも返ってきた言葉は意外なものだった。
「そりゃ、帰りたくないけどさ…」
と、小さな声だったけど私はそれを聞いて自然と頬が緩んだ。
な〜んだ。
雪君も同じだったんだ。
「なんかあったらうちに来いよ? すぐ隣なんだし…」
「うんっ!」
私が「またね」と言うと、雪君は優しく「あぁ。またな」と返してくれた。