初雪恋〜あの日をもう一度君と〜
自分の部屋へと入ると、ふと色々な疑問が出た。
「私、いつまでこの時間にいられるんだろう…? それに…」
元の時間の私はどうなっているんだろう?
海に落ちて…死んだ?
だったらなんで、私は今生きているんだろう?
そもそもどうやってここに来たんだろ?
考えれば考えるほど分からなくなる。
とりあえず、荷物を置こう。
すると、足に何かが『――カツン』と音をたてて転がっていった。
転がっていった何かはクローゼットの隙間に入ってしまい、何かは分からない。
「とにかく拾って確かめてみよう!」と思った私は腕を伸ばして何かを手に掴んだ。
これって……
「私の、携帯電話……?」
そう、"何か"の正体は携帯電話だったのだ。
それも、元の時間…OLだった私が使っていた携帯電話だった。
「な、なんで!?」