初雪恋〜あの日をもう一度君と〜

約束




―コンッ


「えっ…」

今、何か窓に…

気のせい…?


―コンッ


まただっ…!

気のせいなんかじゃない!

私はそっと窓に近付いた。

―ガラッ

窓から現れたのは…

「真白!」

「雪君!?」

あ、そっか。

私の部屋と雪君の部屋って向かい合ってるんだっけ。

「お前、こんな夜遅くに大声出したりして…どうかしたのか?」

「えっ!? なんでもないよ?」

やばっ!

声聞こえてたみたい…。

さっきの独り言聞かれてないよね!?


「そ、そうだ! 明日予定空いてる?」

私は話題を変えようと別の話をふった。

「空いてる。俺も今それ聞きに来たんだ」

「え…」

「偶然これもらってさ」

そう言って雪君がポケットから出したのは遊園地のチケットだった。




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