初雪恋〜あの日をもう一度君と〜
「ごめん、ちょっと怖くなっちゃって。早く行こっ」
「あぁ」
そう言うと雪君は霊安室の扉を開いた。
「うわ、よく出来てるな…」
「うん…」
本当の病院だったっていうのも、これなら頷ける。
確かに本格的だ。
「でも、特にしかけなさそうだな」
「さっきの叫び声がした場所、もう少し先なのかもね」
「そうだな。なーんだ、がっかり。じゃあ、早く先に進もうぜ」
「うん」
今度は私が、霊安室の扉を開けた。
その瞬間!!
「あなただけここから出るなんて…ユルサナイ」
血まみれの女の人が上からぶら下がりながらそう言った。
「キ、キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」