君がいるだけで…[番外編短編集]
「お待たせしました。本日オススメのケーキでございます。」


うひゃ~!!!


店員さんが何やらケーキについて詳しく説明してくれているけど、
そんなものはすでに頭に入って来ない。


だって私の目はケーキの虜。


「美っ味しそ~~~!」


『(紗羅全然聞いてないよ…)』


「それではごゆっくり。(美男美女だな~。このカップル)」


店員さんが説明し終えたことも、
真尋くんが呆れながらも私に微笑んでくれていることも

何も気づかなかった。


『紗羅、食べねぇの?』


「食べていいの!?」


『どーぞ。』


「いただきます!」


そして、やっぱり私は誰から見ても嬉しそうな顔をしているだろう表情でケーキを頬張った。


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