君がいるだけで…[番外編短編集]
挨拶もそこそこに、
喋りながら早速神社内を回る。


『紗羅先輩っ、浴衣似合いますね!』

「ほんと?ありがとう!」


私の隣にすぐに真尋くんがやって来た。


「真尋くんも、浴衣似合ってるよ!」

『紗羅先輩にそう言ってもらえて嬉しいです』


楽しく会話をしながら、お祭りを楽しむ。


「紗羅、ポテトあるよ?食べる?」

「食べる!」


「美味しー!美月も食べる?」

買ったポテトを美月の方へ差し出す。


「ありがと、貰う。」

一つのポテトを美月と一緒に食べた。


「次は~、」


そうして私はポテト、たこ焼き、たません、
かき氷、きゅうりの一本漬け…と、

食べたい物を食べまくった。


もちろん一人でじゃなくて、
誰かと半分個したりして楽しみながら。


『おっ、射的あんじゃん!』


朔也がいつもより楽しそうな声でそう言って、射的を指差した。


『真尋、慎吾、あれやらね?』

ニヤリと笑って2人を誘った朔也。


『『いいっすね。』』

それに乗る真尋くんと慎吾くん。


何だか3人は楽しそうだ。


「ほんと男って、あーゆーの好きね~」

「楽しそうでいいよね!」

「まぁ、ね。」


すでに射的の屋台へ向かって
準備をしていた3人の所へ私と美月も向かった。


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