君がいるだけで…[番外編短編集]
体育館裏。


『紗羅先輩っ…!?』


一人突っ立っている紗羅先輩を発見して

思わず駆け寄った。


一見紗羅先輩には何もなさそうに見えるが…、


『紗羅先輩、大丈夫ですか…?!』


「え、ま、真尋くんっ?」


『何もされてないですか?!』

『誰に呼び出されたんですか!?』


「ちょ、ちょっと待って真尋くん…。落ち着いて?」


落ち着いてられるわけがない…。


なのにどうして本人は落ち着いているんだ。



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