君がいるだけで…[番外編短編集]
「………?」


何かとメールを開いてみれば、


「………っ、」


それと同時に花火が始まって、
みんなは花火に夢中だったけど私は…、


私は、メールから目が離せなかった。


それに気付いた朔也くんが問う。


『どうした?美月、』


「ごめん、私先帰るっ」


そう言い終わると同時にケータイを握りしめて駆け出していた。


「えっ、美月っ!?」

『気を付けろよ!』


そんな二人の声には振り返らずに。


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