君がいるだけで…[番外編短編集]
*おまけ*
「………」
突然な雅也にはもう何も言えず。
『んな不貞腐れるなってー。』
別に不貞腐れてるわけじゃない。
「てか、あんた友達と祭り行くって行ってなかった?」
彼氏をあんた呼ばわりしている彼女なんて最低かも知れないけど。
この性格はもう直せそうに無い。
それでも雅也はいいのかな?
なんて思っていれば…、
『美月いねーのに祭り行ってもつまんねぇじゃん』
なんて、ぶっきらぼうに言ってくれた。
「ありがと…」
ボソッと静かにそう返しておけば、
『んじゃ、第二ラウンド行くか』
調子に乗った声が返って来た。
「馬鹿じゃないのっ!?」
でも、敢えて抵抗はしない。
これでも、
私はこの男に自分で思ってるよりも、
惚れているのだ。
《*おまけ*end》