君がいるだけで…[番外編短編集]
と、その時、
いつもの明るい高杉さんの声が聞こえて来た。


高杉さんは常に忙しそうで、外に出ていることが多い。


『只今戻りました~。部長ー、』


高杉さんはこの課の部長の所へ行った。


報告か何かかな?


まだ高杉さんにも渡せていなかったので、
戻って来たら渡そうと思いつつ。


玲子さんも仕事に取り掛かろうとしていたので、
私も仕事に取り掛かった。


『えぇ、俺貰ってないっすよ!?』


数分経って聞こえて来たのは、
部長と喋っていた高杉さんの驚いている声。


「何かあったんですかね…?」


少し心配になって、
玲子さんに問いかけてみれば。


「どうせしょーもないことよ」


と、呆れ声が返って来た。


それに苦笑いしつつ、


「そうですね」


玲子さんの言葉に納得もしていた。


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