君がいるだけで…[番外編短編集]
肝心の真尋くんとの予定は。


真尋くんが忙しいこともあり、

どこかへ行くことはせず、
私が料理を作って、真尋くんの部屋でのんびりしようということになった。


「お邪魔しまーす」


合鍵で真尋くんの部屋へ入る。


まだ真尋くんは帰って来ていない。


「早くご飯作っちゃわなきゃっ!」


もうメニューは考えてある。


「~♪」


作るのは、ハンバーグにほうれん草のソテー、ポテトサラダにトマトを付け足して、そしてコーンスープという何とも簡単な物だ。


豪華な物は時間もないし作れないけど、
しっかり愛情を込めて作って行く。


ポテトサラダを完成させて、
ほうれん草のソテーとコーンスープも完成。


後はハンバーグを焼くだけ!と料理を楽しんでいたら、玄関の方から声が。


『ただいまー』


玄関へ駆け寄りたかったけど、ハンバーグを握っていた手ではキッチンを離れられないし、

気付けば声が近くなっていた。


そして、リビングに真尋くんが入って来た。


『紗羅、ただいま。』


笑顔でそう言った真尋くんに、
私も笑顔で返した。


「おかえりなさい!もうすぐご飯出来るよ!」


< 158 / 219 >

この作品をシェア

pagetop