君がいるだけで…[番外編短編集]
『あー、今すぐ紗羅とイチャイチャしたいんだけど?』


「いっ…!?」


何て返していいかわからず、戸惑っていたら、
真尋くんがクスクス笑って言った。


『嘘々。』


せっかく紗羅が作ってくれた料理温かいうちに食べたいし。


なんて付け足してやっと私から離れてくれた。


「もぅっ…!か、からかわないでよね!」


そう言えば、


『まぁ冗談ではないけどねー。』


と、本気なのか本気じゃないのかわからない声色で返って来た。


ほんとに、心臓に悪い…。


「も、もう出来るから、着替えて来てっ!」


『はいはい。』


またクスクス笑われた。


年下だなんて、到底思えないよ。


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