君がいるだけで…[番外編短編集]
ドライヤーを終えてリビングに行くと、
いつの間にかお風呂から出てきた真尋くんがソファーに座っていて、びっくりした。
「真尋くんっ!」
ドライヤーのせいか、全然気付かなかった。
『紗羅、まだ怒ってる…?』
珍しくおずおずと聞いて来た真尋くんが、やっと年下に見えた。
「怒ってないよ」
『良かった。おいで?』
腕を広げた真尋くんの所へすぐに駆け寄りたかったけど、
「それはやだ。」
と、即答してみた。
『えっ…』
そしたら、真尋くんの珍しくショックを受けた顔が見れた。
一瞬、高校時代の真尋くんと重なった。
「髪の毛、乾かさないと風邪引いちゃうよ」
そう言ってからドライヤーを持って来て、真尋くんの後ろに回った。
「髪の毛乾かしてからね」
『なんだ、そういうことか…』
真尋くんのそんな呟きは、
ドライヤーの音で聞こえなかった。
いつの間にかお風呂から出てきた真尋くんがソファーに座っていて、びっくりした。
「真尋くんっ!」
ドライヤーのせいか、全然気付かなかった。
『紗羅、まだ怒ってる…?』
珍しくおずおずと聞いて来た真尋くんが、やっと年下に見えた。
「怒ってないよ」
『良かった。おいで?』
腕を広げた真尋くんの所へすぐに駆け寄りたかったけど、
「それはやだ。」
と、即答してみた。
『えっ…』
そしたら、真尋くんの珍しくショックを受けた顔が見れた。
一瞬、高校時代の真尋くんと重なった。
「髪の毛、乾かさないと風邪引いちゃうよ」
そう言ってからドライヤーを持って来て、真尋くんの後ろに回った。
「髪の毛乾かしてからね」
『なんだ、そういうことか…』
真尋くんのそんな呟きは、
ドライヤーの音で聞こえなかった。