君がいるだけで…[番外編短編集]
「真尋くん…この状況は?」


『常に近くにいたいから。』


真尋くんはまたストレートに…。


何も言い返せないじゃん。


でも、気付いたことがある。


私は、真尋くんから後ろから抱き締められるのが好きだということ。


とっても落ち着く。


服はっ、着てた方がいいけどね…!!!


って、誰に言い訳してるんだ、私は。


そんな私を他所に、
私を後ろから抱き締めたまま、真尋くんは楽しそうにラッピングをほどいていた。


そんな真尋くんに頬が緩む。


目の前で一緒にラッピングがほどかれるのを見ていた。


『わっ、すげー!』


箱が出てきて、箱の蓋を開けた瞬間、
真尋くんが声をあげた。


『手作り…?』


「もちろん!」


その後にちょっとだけスノーボールの説明をした。


『へぇ~!』


そう言って、一つ摘まんで口に入れた。


ドキドキと不安から、
真尋くんの顔をまじまじと見つめてみる。


「………どう?」


『………旨いっ!』


やっぱり真尋くんの一言で、
私の気持ちはコロッと変わってしまうんだ。


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