君がいるだけで…[番外編短編集]
「いらっしゃいませ。」


ちょっとお洒落なお店に入り俺は少し顔がしまる。


こういうとこは初めて入ったので戸惑ってしまう。


「何かお探しでしょうか?」


『あ、えっと、はい。』


「彼女さんにプレゼントですか?」


『はい』


店員に質問されて、
それに戸惑いながらも答えていく。


「どういった物をお考えですか?」


その質問に答えるのはちょっと恥ずかしくなり、
他の客に聞こえないように小さめに答える。


『こ、婚約指輪を…』


そう、俺が訪れたのは、
ジュエリーショップだった。


実は、最近考えていたことだった。


去年のクリスマスにプロポーズ的なのはした。


けど、何か特別なことをしたわけではなかった。


だからちゃんと指輪を渡そうと思っていたのだ。


だから明日は俺にとってもちょうどいいと思い、買いに行く決断が出来た。


「婚約指輪ですか。」


そう呟いた店員は予算や形に合わせて数種類の指輪を見せてた。


『あ…、』


「何か気に入る物はありましたか?」


『はい、これで。』


あまり飾らずシンプルなのに、可愛いイメージのする指輪が目に止まって、

とても美月に合ってると思った。


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