君がいるだけで…[番外編短編集]
リビングへ向かいながら、
さりげなく自分の荷物が置いてある場所へ買った指輪の紙袋を隠した。


美月はテレビに夢中になってるみたいで気付いていない。


『美月、アイス買って来た。』


二人で食べようぜーと言いながら、自分も炬燵に入る。


「食べる」


そういうとこは素直だな。


「って、え。一個?」


俺が出したアイスを見てびっくりしている。


『寒いから半分しようかと思って。』


「…まぁ、いいけど。」


馬っ鹿じゃないのとか怒るかと思った。


今日は機嫌がいいらしい。


キッチンで何をして、明日にどう関係するのかまだ定かじゃないけど、上手くいったということなんだろうか?


さて、明日は何が起こるんだろう。


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