君がいるだけで…[番外編短編集]
『おはようございまーす、』
いつものように自分の課へ入社すれば、いつもの会社ではない雰囲気が漂っていた。
ほんとに皆好きだなー、こういうイベント。
俺は甘い物がそんなに好きという訳じゃないので、別にバレンタインは気にしたことがなかった。
美月もきゃぴきゃぴしたキャラじゃないから、くれると言えばくれるけどお互い特別になんか思ってなかったし。
そんなことを思いつつ席に向かって鞄を置いてコートを脱いだ瞬間、誰かに呼ばれた。
「宮城さん!」
弾んだ声に振り替えれば、はいと小さめの袋を差し出して来た。
いかにも手作り感が出ている。
『あー、ありがとう』
受け取らないわけにもいかないので、いつものスマイルで受けとる。
と、次から次へと渡された。
『何か複雑だよなー』
聞き慣れた声が突然聞こえて来て、その方向へ顔を向ければ同期で尚且つ高校時代の親友、聖人(セイジ)だった。
『何が?』
『だって明らか義理チョコじゃん?』
『あぁ、確かにな。』
『本命チョコが欲しいなー』
そう呟きながらも自分の席に付いた聖人は早速仕事に取り掛かっていた。
って言っても隣の席だから会話は出来るけど。
いつものように自分の課へ入社すれば、いつもの会社ではない雰囲気が漂っていた。
ほんとに皆好きだなー、こういうイベント。
俺は甘い物がそんなに好きという訳じゃないので、別にバレンタインは気にしたことがなかった。
美月もきゃぴきゃぴしたキャラじゃないから、くれると言えばくれるけどお互い特別になんか思ってなかったし。
そんなことを思いつつ席に向かって鞄を置いてコートを脱いだ瞬間、誰かに呼ばれた。
「宮城さん!」
弾んだ声に振り替えれば、はいと小さめの袋を差し出して来た。
いかにも手作り感が出ている。
『あー、ありがとう』
受け取らないわけにもいかないので、いつものスマイルで受けとる。
と、次から次へと渡された。
『何か複雑だよなー』
聞き慣れた声が突然聞こえて来て、その方向へ顔を向ければ同期で尚且つ高校時代の親友、聖人(セイジ)だった。
『何が?』
『だって明らか義理チョコじゃん?』
『あぁ、確かにな。』
『本命チョコが欲しいなー』
そう呟きながらも自分の席に付いた聖人は早速仕事に取り掛かっていた。
って言っても隣の席だから会話は出来るけど。