君がいるだけで…[番外編短編集]
『はぁはぁ…』
駅まで走ったって、電車が来ないと意味がない。
早く来いよ、と思いつつ時計を見るとすでに定時から1時間は経っていた。
そんなに高木さんに付き合ってたのか、俺は。
と考えつつ、今から帰ったら結構な時間になってしまうと焦っていた。
そんな焦りから、俺は美月に連絡を入れることさえ忘れていた。
やっと来た電車に乗り込み、朝乗った駅で降りる。
駅からはまた走って、家にやっと到着。
部屋を確認すると、当たり前だか電気が付いていた。
『はぁはぁ』
息を整えることもせず、部屋を目掛けてまた走った。
いつもならスムーズに鍵を開けて部屋へ入れるのに、こういう時だけ部屋の扉を開けるのにちょっと手こずって思わず舌打ちをしてしまう。
そしてやっと部屋へと入れた俺は、リビングへ急いだ。
バンッ―と思わず勢いを付けて開けてしまったドアに、リビングで炬燵に入りながらのんびりしていた美月がビクッと肩を上げてこちらを振り返った。
「お、お帰り」
びっくりしながらもそう言う美月に近付きながら言葉を返す。
『ただいま…。悪い、』
そのまま言葉を続けようとした俺に、美月が顔をしかめた。
「お酒、飲んで来たの?」
しまった、という思いがまず顔に出てしまった。
しかし別に隠そうと思っていたわけじゃなかった。
なのにそれを違う意味で捉えたのか美月が小さく言葉を発した。
「最低。」
そう言ってリビングを出て、寝室へ向かってしまった。
そんな美月の後を俺はそっと追いかける。
駅まで走ったって、電車が来ないと意味がない。
早く来いよ、と思いつつ時計を見るとすでに定時から1時間は経っていた。
そんなに高木さんに付き合ってたのか、俺は。
と考えつつ、今から帰ったら結構な時間になってしまうと焦っていた。
そんな焦りから、俺は美月に連絡を入れることさえ忘れていた。
やっと来た電車に乗り込み、朝乗った駅で降りる。
駅からはまた走って、家にやっと到着。
部屋を確認すると、当たり前だか電気が付いていた。
『はぁはぁ』
息を整えることもせず、部屋を目掛けてまた走った。
いつもならスムーズに鍵を開けて部屋へ入れるのに、こういう時だけ部屋の扉を開けるのにちょっと手こずって思わず舌打ちをしてしまう。
そしてやっと部屋へと入れた俺は、リビングへ急いだ。
バンッ―と思わず勢いを付けて開けてしまったドアに、リビングで炬燵に入りながらのんびりしていた美月がビクッと肩を上げてこちらを振り返った。
「お、お帰り」
びっくりしながらもそう言う美月に近付きながら言葉を返す。
『ただいま…。悪い、』
そのまま言葉を続けようとした俺に、美月が顔をしかめた。
「お酒、飲んで来たの?」
しまった、という思いがまず顔に出てしまった。
しかし別に隠そうと思っていたわけじゃなかった。
なのにそれを違う意味で捉えたのか美月が小さく言葉を発した。
「最低。」
そう言ってリビングを出て、寝室へ向かってしまった。
そんな美月の後を俺はそっと追いかける。