君がいるだけで…[番外編短編集]
「お待たせっ!」


「全然いいわよ」


真里の所へ駆け寄ると、ニコッという笑みと共にそう言葉を返された。


「その顔見ると、良いのが買えたみたいね」


「うんっ」


へへっと笑って返した私に真里は呆れた顔をしていたけど、何かを言うこともなかった。


「よーし、じゃあ早速向かいますか!」


真里の言葉で、私たちは足を進めた。



―――。


「あがってあがって~」


「おじゃましま~す」


向かったのは、真里の家。


私の家の方が距離的には近かったんだけど、私の家だと慎吾が勝手にあがって来ることも唯あるので、今回は真里の家ですることに。


< 194 / 219 >

この作品をシェア

pagetop