君がいるだけで…[番外編短編集]
「よーし、じゃあ作りますかぁ!」


「はーい!」


キッチンで気合いを入れて作っていく。


って言っても失敗することはないのだけど。


雑談しながら、楽しんでトリュフを完成させていく。


「後はコーティングだね!」


「色んなの作っちゃお~」


あっという間に30人分の数のチョコが出来て、後はコーティングするだけになった。


コーティングには、ココアパウダー、粉砂糖、チョコレート(ミルクやホワイト、ストロベリー)、アーモンド、抹茶パウダー…などと、色んな物を用意してみた。


同じ物じゃあ作る方も、食べる方もつまらないからという二人の案だ。


「おぉ~!いい感じじゃない?」


「うん、完璧!」


出来たトリュフを並べて、達成感を感じた。


「明日渡すのが楽しみね」


真里の言葉にはコクコクと頷く。


「多めに作ったし、今日はデザートに二人で食べようよ」


「うん!楽しみだな~」


「このまま夜ご飯も作ったらいい時間じゃない?」


「そだね!」


今日は真里の家でバレンタインのチョコを作ると共に、プチお泊まり会をすることも決めていた。


二人で夜ご飯も作って食べて、ひたすらガールズトークに花を咲かせて、作ったトリュフもデザートに食べて、一緒のベッドに入って寝るまで喋った。


真里のことはたまたま一緒のサッカー部マネージャーになって初めて知って、仲良くなったけど。


今では親友と呼べる仲だ。


プチお泊まり会は、とても楽しかった。


明日は真里の家から一緒に学校へ登校する。


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