君がいるだけで…[番外編短編集]
そして、いよいよ今日はバレンタイン当日―。


「ふぁ、おはよー」


「おっはよぉー」


お互いがのんびりした挨拶をしたので、思わず二人で笑った。


「起きるかー!」


「だね!」


一緒に朝ごはんも用意して、準備をして一緒に家を出た。


あ、そうそう、今更だけど、真里の親はたまたま旅行中でいなかったの。

それを聞いて丁度いいねなんて喋っていたのだ。


家を出て歩き始めていた時、ふいに言葉が出て来た。


「真里、楽しかったー!」


「何急に!でもまー、私も楽しかった!」


今度は私の家でやろうねなんて喋りながら、いつもとは違う通学路の中、学校へ向かった。


作ったトリュフが入れたトートバッグは真里が持ってくれている。


慎吾へのチョコは、しっかり鞄へ入れた。


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