君がいるだけで…[番外編短編集]
学校の中も、バレンタイン一色だった。


女子は友チョコでわいわいしたり、好きな人にあげることにドキドキしている。


男子もまた、好きな子から貰えるか、何個貰えるかでそわそわしている。


「あーぁー、皆バレンタイン一色だねぇ」


そう言う真里はバレンタインというイベントはどうでもいいのか。


興味がないだけか。


モテるのに、彼氏がいないのは不思議だ。


でもまぁ、真里のそういう性格が好きなんだけど。


「じゃ、また放課後ね!」


「うん、じゃね!」


真里とはクラスが違うため、廊下で別れた。


「美鈴ー!おはよう!」


「おはようー!」


教室に入って、私もバレンタインの雰囲気に溶け込んだ。


私も何だかんだ言って、クラスの友達と友チョコを交換した。


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