君がいるだけで…[番外編短編集]
「お先に失礼します!」


お辞儀をして後輩は部室を出て行く。


「お疲れ様~」

「お疲れ~」


部員も皆帰って行って、残るはマネージャーの私と真里だけになった。


また他愛ない話をして、帰る方向が違うので、正門まで一緒に歩く。


正門に近づくという所で、私は足を止めた。


「真里!」


「どしたの?」


「これ、渡してなかったでしょ?」


「え…」


「友チョコ。」


実は慎吾のを買った時に、真里にぴったりなのを見つけたので一緒に買っていたのだ。


「ありがと。じゃあ私からも!」


その言葉に私は目が点になる。


「えっ!?」


「似てるよねー、私たち。」

私も実は美鈴に内緒で買ってたのよ。


と、付け足した真里の言葉で…、


「「ぷっ、」」


二人とも笑った。


「「これからも、よろしく。」」


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