君がいるだけで…[番外編短編集]
『あれ、雅也先輩じゃないですか!?』


ホワイトデーが近づいていたため、俺は美月へのホワイトデーのお返しを選びに来ていた。


そんな時、ふと誰かに声を掛けられた。


『んぁ?おぉ、誰かと思ったら、サッカー部。』


『『『お久しぶりでっす!』』』


『よぅ!』


『雅也先輩は彼女にっすかー?』


『まぁなー!お前らも本命出来たか?』


茶化して言えば、かなり残念そうに答えられた。


『違いますよー。マネージャーですよ、マネージャー。』


『あー、確か美鈴ちゃん?』


『違います、まだ美鈴はマシです。問題は…』


こいつらの学年にはマネージャーが二人いて、美鈴ちゃんではないとすれば、もう一人の、


『真里ちゃん?』


『そうっす。』


『ほんとにあいつは悪魔っすよー』


泣き真似をしてそういうサッカー部部員。


『御愁傷様。』


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