君がいるだけで…[番外編短編集]
『雅也先輩はいいっすねー!』


『あんな美人な彼女がいて!』


そんなことを次々に言うサッカー部部員。


『まぁな!』


たった一言そう言えば、また羨ましいと言った顔をするサッカー部部員との会話もそこそこに、


『じゃ、お前らも早く本命作れよ~』


そう言って俺はサッカー部部員と別れた。


『『『失礼します!』』』


さすがサッカー部。

目立つだろーが。


そんなことは言わずに胸にしまって、俺はまたホワイトデーのお返し選びに専念した。


サッカー部はあぁ言ったが、美月も案外お返しには煩いと密かに思ったりした。


『つか、あいつらよく俺のこと覚えてんなー。』


サッカー部だと言うことはわかるが、俺は名前すら知らなかったりする。


『俺、サッカー部でも何でもねぇのに』


そう呟きながらもホワイトデーの雰囲気に溶け込んだ。



雅也は顔が広いって話。


※雅也は部活などのめんどくさいことは嫌いなので、もちろん帰宅部です。

そんな雅也がサッカー部のマネージャーを知っていることは、美月には内緒にしておきましょう。

《男たちのホワイトデー。雅也×サッカー部。end》


< 215 / 219 >

この作品をシェア

pagetop