君がいるだけで…[番外編短編集]
『いってぇ…ッ!』


ほんとに痛そうな声を出したから

すぐ手を離した。


だけどほんとに緊張が最高潮に達している。


早く答えを言って…。


散々自分が伸ばしておいて勝手なことを思う。


『お前なー…、何すんだよ!?』


「だ、だって慎吾が夢とか言うから…」


『たくっ…―。で、本当、なんだよな…?』


もう声も出せなかったから、ただ頷いて俯いた。



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