君がいるだけで…[番外編短編集]
そう返されると私は
怒る気が失せてしまう。


「ごめん、何でもない。」


そうしていつも喧嘩する前に終わる。


また別の日。

その日は珍しく言い合って、
お互い気まずくて朝から喋らないことがあった。


なのにお昼には、

「美月~!お昼ご飯食べよ!」

って紗羅が私の所へ来たから、


「え、あぁ、うん」


何事もなかったようにいつも通りの私たちに戻っていた。


紗羅の優しさと素直さは私が持っていない物で…、


紗羅の尊敬する部分だ。



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