君がいるだけで…[番外編短編集]
そして、私はたったの3歳にして

誠くんに恋していた。


いつからとかじゃなくて。


何才とか関係なくて。


気づいたら、
ただ単純に、好き。


だからいつもこうして誠の後を
追いかけるんだけど、


「誠くん…待っ、て」


『急いだら危ないよ。』


身長も、体の大きさも、
当たり前に男の子の誠くんの方が大きくて。


歩幅も違う。


追いついてもすぐに離されてしまう。



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