君がいるだけで…[番外編短編集]
「ありがと、パパ。」


「もぅ、真尋くんてば凜に甘いんだから!」


『紗羅が叱ってくれるからね』


「真尋くんてば!」


二人はしょっちゅう言い合いになるけど、
私はそれさえ微笑ましい。


変わらず名前で呼び合う二人を。


本音を言える二人を。


ママが3歳の私に言った“何があっても相手を想う”という言葉、

それは私の心に染み付いていた。


私も変わらず誠くんを好きでいる。


ママ、

私…ママとパパがして来たような恋を絶対するから!


「あ、やば!急がなきゃ!」


そう言って朝ごはんを急いで食べていると

もう一人家族が登場。



< 85 / 219 >

この作品をシェア

pagetop