君がいるだけで…[番外編短編集]
6月13日―…


私と真尋くんの結婚記念日。


とっても大事な記念日だ。


それを私が忘れるわけない。


それでも知らないふりをしたのは…、

サプライズを予定していたからだ。


だけど…。

「(真尋くん、ちゃんと覚えてくれてたんだ…)」

そう嬉しくも思ったが、
“空けとけよ”ってことは何処かに連れてってくれるのだろうか…?


それはそれで嬉しいんだけど…、

私のサプライズはどうなるのか…。


サプライズって物でもないけれど…

当日も私は記念日を忘れてる設定で、
真尋くんが帰って来たら
豪華な料理がテーブルに並んでいるという計画を立てていた。


「(とりあえず、)」

明日美月に相談だ。



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